不動産投資ローンの金利相場は?借入先ごとに比較

公開日:2023/09/15
金利相場

できる限り早く不動産投資を始めたいと考えている人もいるでしょう。金融機関により金利が異なるだけではなく、借り入れの限度額や不動産投資に積極的かどうかも異なります。金融機関と一言で表現しても内容が異なるため、その特徴を解説します。初心者や実績が少ない人でもサービスの内容を理解できるようになります。

不動産投資ローンの金利相場

まずは、投資ローンの金利相場を紹介します。損をしないため、自分にあったローンを選択できるように目安を知っておきましょう。

不動産投資ローンとは

投資を始めるときに必要な資金は、金融機関から借り入れることになります。アパート、マンション、戸建て住宅を購入するときは、簡単に自己資金だけで購入できるわけではありません。

過去に注文住宅を購入したことがある人は、金融機関の審査を受けて住宅ローンの申請をしたことがあるかと思います。一見同じ手順のように考えがちですが、不動産事業や不動産投資のために借り入れる場合は、審査基準が異なるため覚えておきましょう。

収益性と事業計画を確認される

住宅ローンの審査で確認されるポイントは、毎月滞りなく住宅ローンを返済できる能力です。そのため、勤務先や年収などを金融機関は確認しています。

しかし、不動産事業や不動産投資の場合は、収益性と事業計画を確認されます。事業主として取り組むことになるため、収益性が見込めないと金融機関の審査を通過できない恐れがあります。

1.2~2.8%程度が相場

あくまで相場ですが、1.2~2.8%となっています。金融機関にもよりますが4%程度のところも存在するため、必ずしも相場の通りではありません。数字の幅が広くなっている理由は、借り入れ条件が金融機関により異なるからです。

不動産投資ローンの金利は借入先で変わる

ここからは、借入先による違いを紹介します。相場の違いから、借り入れのしやすさを基準に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

相場を確認する

数ある金融機関のなかで、どの金融機関のサービスを利用するべきか考えなくてはいけません。その時に相場を事前に知っておくと選択するときに楽でしょう。

相場が異なるだけではなく、借り入れの限度額も異なるため、こちらも一緒に確認しておく必要があります。たとえば、ある金融機関の相場は1.2~2.0%で、借り入れの限度額が7,200万円です。

しかし別の金融機関の相場は1.0~5.0%で、借り入れの限度額が100万円から10億円になっています。このように金融機関によって、大きな開きがあるため内容を確認しておきましょう。

初心者や実績が少ない人におすすめ

相場は1.2~2.0%、借り入れの限度額が7,200万円です。このような金融機関であれば、初心者や実績が少ない人でも借り入れしやすくなっています。返済期間の延長や優遇措置が設けられている場合もあるため確認しましょう。

ノンバンク系の場合

相場は1~5%と幅広くなっています。こちらのメリットは、審査のスピードが速いことです。そのため、すぐにビジネスを始めたい人はチャンスを掴める確率が高まるでしょう。

そして、柔軟に対応してくれるため、変化が起きたときにも強いのが特徴です。

地方銀行の場合

相場は1~4%となっていますが、地方銀行の場合は不動産投資に積極的なところとそうではないところの差が大きいので、金融機関の選択を間違えないようにしましょう。

不動産投資ローンに積極的な金融機関は、ホームページなどに情報を掲載している確率が高いので、事前に確認するとよいかもしれません。

また、土日祝などに相談会説明会を積極的に開催しているときがあります。もうひとつ確認しておきたいのはエリアです。エリアが限定的になっている可能性があるため、不安がある人は相談しましょう。

信用金庫の場合

相場は1~4%となっていますが、地方銀行よりも地域密着型の金融機関なので、エリアが限定的になっている可能性があります。ただし、地域に根付いた不動産を扱いたいと考えている人にはメリットになる可能性があります。

色々な情報を収集できるチャンスなので、まずは相談しましょう。

都市銀行の場合

相場は1%程度なので非常に魅力的ですが、審査に時間がかかるのがデメリットです。

また、基準が厳しく設けられているため実績が少ない人には難しいでしょう。

不動産投資の金利を安く借りる方法

自分に合った借入先を見つけたら、次に大切なのは金利を安く済ませるということです。不動産投資の資金を借りるうえで、金利を安く済ませる方法を3つ紹介しますので、こちらも参考にしてください。

投資家本人の属性を上げておく

ローンの返済を終了させると返済能力があると認識されるため、金融機関の印象がよくなります。

また、可能であれば年収をアップさせましょう。

事業計画書を作成する

物件の概要や収益性などをまとめます。金融機関が確認したいのは、元金を返済してもらえるかどうかです。そのため、いつ頃にローンの返済が終了するのか、収益性が見込めなかったときにそのほかの資産や収入で返済できるのか、記載する必要があります。

融資に強い不動産会社を選択する

不動産投資に力を注いでいる金融機関や地域密着型の金融機関であれば、審査が通りやすい特徴があります。金融機関と提携している不動産会社のサービスを利用しましょう。

まとめ

初心者や実績が少ない人は、都市銀行で審査を受けると通過するのが難しいでしょう。しかし、地方銀行や信用金庫であれば審査が通過しやすいので、まずは相談してみましょう。この際、融資に強い不動産会社のサービスを利用すると、さまざまな業務を代行してくれることもあるため活用しましょう。失敗を避けられるようにサポートしてくれるでしょう。

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